不育症の検査や治療ってどんなの?個人ブログだから書けること

#ママ

「不育症」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「不育症」とは、妊娠はするものの赤ちゃんが育たず、流産を繰り返してしまう状態のことです。
「不妊症」はよく聞くようになりましたが「不育症」はまだ認知度が低いのではないでしょうか。

流産の記事にも書いたのですが、私は第一子を産む前に二度流産しています。
最初の流産の際、血液検査で不育症の疑いがあるということで、不育症専門のクリニックに通い、治療を行っていました。

今回は不育症の治療について、実体験を綴っていこうと思います。

最初の流産の血液検査にて

最初に流産した際、掻爬手術を受けました。
そのときの血液検査にて「プロテインSの値が低い」ということで、お医者さんから「不育症のクリニックに行ってみたらどうか」という提案をして頂きました。

※プロテインS欠損症とは血液凝固系の疾患で、簡単にいうと血が固まりやすく血栓ができやすいため、赤ちゃんに栄養をきちんと届けられない=流産ということになります。

マママッチ
マママッチ

不育症の原因は色々ありますが、私はプロテインS欠損症の疑いありでした。

不育症について書かれている個人ブログを読み漁る

「不育症?プロテインS欠損症?なにそれ…聞いたことない…」と思った私は不育症の治療のことについて書かれている個人ブログを徹底的に検索しました。
不育症について検索しても『不育症とは』とか『お医者さんが見るような専門的な文書』ばかりがヒットして、なかなか治療をしてらっしゃる本人の綴られているページに辿り着けなくて苦労しました…。
(今回私がこの記事を書こうと思ったのも、実際の治療について知りたい方がほとんどなのでは?と思ってのことです)

そして検索しまくった結果、不育症の治療には
1.バファリンorアスピリン(薬剤)の服用
2.バファリンorアスピリンの服用+ヘパリンの自己注射
の2つがあることが分かりました。
注射嫌いの私は「自己注射!?しかも1日2回!?無理無理無理ー!!!」と絶望したことを覚えています…。
まだクリニックにも行ってないのに、注射を打つ場所や、打っても痛くないところなどを検索しまくってましたw

不育症専門医の元へ

自己注射が無理すぎるけど、元気な赤ちゃんを産むためにはやるしかない…!と不育症専門のクリニックに行きました。
幸い、そう遠くない場所に評判の不育症専門クリニックがあったので(他県からもたくさん来られているみたいです)勇気を出して夫婦で伺ってみました。
クリニックは表向きには内科みたいになっていて、不育症専門のクリニックとは分からないよう配慮されていました。

まずは血液検査

先生に流産のときのことを詳しく話し、まず血液検査からすることになりました。
結果は「確かにプロテインSの値は低いけど、妊娠すると誰しも下がるし、ヘパリンが必要なほどではない」ということでした。
自己注射をする気マンマンだった私は、肩透かしを食らったような気持ちでしたw

マママッチ
マママッチ

本当に注射が嫌いなんです!

流産のときの病理検査の見直し

血液検査と同時に、産院で手術をしたときの病理検査の結果も見直してもらいました。
特に異常はなく、その流産は染色体に問題があったのだろう、ということでした。
この病理検査の見直しですが、子宮内の様子が分かるため、赤ちゃんに栄養を送るための血管に血栓ができていた等も分かるそうです。
その場合は血液凝固系(ここでいう血栓)の疾患を防ぐ治療を行っていきます。

妊娠前からの内服治療

上記2つの結果から、妊活にもよく使われる当帰芍薬散という漢方薬を毎日3回飲むことになりました。
効能としては「血流の改善」「冷え改善」などです。
漢方薬なので最初は苦くて飲み込むのに苦労しましたが、毎日のことなのですぐに慣れましたw
これを妊娠前から出産前までずっと飲んでいました。

マママッチ
マママッチ

出産が冬だったのに、全然寒くなかったのはコレのおかげかも?

妊娠してからの抗凝固療法と超音波検査

薬を飲み始めて半年ほど経った頃、再度妊娠しました。
しかしその妊娠は胎嚢から胎芽が出ず、二度目の流産に…。
薬を飲んでもダメなのかと、酷く落ち込みましたが、今思ってみれば二度目の妊娠は明らかに染色体の異常が原因でした。

そしてさらに半年後、三度目の妊娠。今の息子です。

妊娠が分かり、クリニックに報告に行くと、まずは超音波検査で子宮内の血流を調べてくれました。
これは1~2ヶ月に1回の検査で、子宮内の血流を調べ(サーモグラフィーみたいな見た目です)異常がないかをチェックするものです。
幸い最後まで血流は悪くなく、異常があった場合はどうなるのかは分からなかったです。

そして妊娠してから、血液の抗凝固治療としてバファリンを毎日飲むことになりました。
血液の治療でバファリン?という感じでしたが、バファリンには血液をサラサラにする効能があるそうです。
これは妊娠30週頃まで飲み続けました。出産の直前まで飲んでいると血液がサラサラなので大量出血するため、これくらいで止めるとのことでした。

妊娠中期の胎児ドック

妊娠中期に胎児ドックを行いました。
これは強制ではなく希望者だけなのですが、なんとしてでも健康な子供を産みたいと思っていたので(二度流産するとかなり弱気になります…)迷わず申し込みました。費用は25,000円ほどだったと思います。
赤ちゃんの首の後ろの浮腫みや血流など、あらゆる測定を1時間くらいかけて行われました。
その結果、染色体異常症の確率計算も正確にしてくださり、ダウン症の確率や、その他の染色体異常の確率なども心配なさそうとのことでした。
夫婦でとてもホッとしたことを覚えています。

不育症の検査・治療まとめ

妊娠してから毎月1回通い続け、無事出産に至りました。
今のところ不妊症と違って助成金などがない自治体も多いので、費用はそれなりにかかってしまいますが、それでも安心して子供が産めるなら安いものだと私は思いました。(私の場合は通院1回につき、薬代も合わせて10,000円強くらい。ヘパリン注射される方はかなり高額になるみたいです…)
流産が続いて絶望した時期もありましたが、今息子を見ているととても幸せで、諦めなくてよかったと心底思います。
クリニックには10回以上流産して、それでも諦めず出産に至った方もいらっしゃいました。
流産が続くと本当に落ち込むと思いますが、前を向けるようになったとき、一度不育症専門のクリニックへ足を運んでみてください。

マママッチ
マママッチ

きっと光が差し込んでくれると祈っています。

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