十月十日、大事に大事にオナカの中で育ててきた赤ちゃん。
その赤ちゃんが生まれると同時に始まるのが授乳です。
何の問題もなくスムーズに授乳できるお母さんもいれば、母乳が出ないと悩んでしまうお母さんも。
かくいう私も最初は母乳が出ずメチャクチャ悩みました。
しかし諦めたくなかった私は試行錯誤の末、完母で育てることに成功しました。
現在息子は2歳半ですが、今までの育児で一番悩んだのが母乳のことだったので「このブログの最初に、母乳が出ないと悩むお母さんのための記事を書きたい!」と強く思い、過去の育児日記から記憶を呼び起こし、私が試したすべての方法を公開します!
結論を言うと、頻回授乳&睡眠に勝るものなし
まず、この記事に辿り着いたお母さん…ちゃんと眠れていますか?分からないこと、不安なことが多すぎて、寝る間も惜しんでずっと検索していませんか?
実は私がそうでした。睡眠を取らないと母乳の製造もされにくくなるし、メンタルも弱ってきて更にストレスとなり、母乳が出なくなる悪循環です。まずはこの記事を読む前に少しでも寝ましょう!それから記事を読んでください。
そして、色んな記事を読んで「頻回授乳かぁ…本当にそれで出るのかな?」と思っているお母さん…本当です。私も「みんな頻回授乳って言うけど、それは上手くいった人が言ってるだけで私は無理に違いない」と思っていました。でも体質の問題で母乳が出ない人は2万人に1人だそうです。
私がいつ完母になったかというと、生後2ヶ月頃です。産後すぐに十分な母乳が出なかったお母さんが完母になるタイミングは産後2~3ヶ月という方が多いです。3ヵ月くらいかかるつもりで、ゆっくり少しずつトライしていきましょう!
母乳育児開始!あれ、乳首を上手にくわえられない?
出産前から母乳育児のメリットをたくさん知り「できれば完母で育てたい」と思っていた私。
出産した産院では母子同室と母子別室、どちらも選べたのですが、陣痛が35時間続いたことで体力の限界を迎えていたので別室を選びました。
助産師さんからのコールが鳴ったら授乳室に移動して授乳をするというスタイルでした。
授乳室で助産師さんのアドバイスを聞き授乳してみるのですが、どうも上手く乳首をくわえられない息子。まさかここでつまずくとは…。
3500グラムと大きめに産まれ、哺乳力も十分にある。上手くくわえられない原因は私の乳首が小さいことにあるのでは?他のお母さんの乳首を見て、そう思いました。
助産師さんが「退院までに絶対上手くいくように教えるから。頑張ろう!」と言ってくれて、1回の授乳に1時間くらいかけて頑張りました。
しかし上手くくわえられても体重を量ってみると数グラムしか増えてなかったり、逆に減っていたり…それでも「なんとかなるでしょ♪」と気楽に構えていました。
なんとかならへんわ、アホー!
ノイローゼ寸前になり、検索しまくった結果
出産した産院は4日で退院しなければならず、結局授乳の仕方はマスターできないまま。不安な里帰り生活が始まりました。もう助けてくれる助産師さんはいません。
不安で不安で授乳のことしか考えられず、出ない出ないとノイローゼ気味に。寝る間も惜しんでスマホで授乳について検索しまくりました。その結果、以下の6つを試しました。
②乳頭吸引器
③母乳外来
④頻回授乳
⑤搾乳機
⑥ハーブティー
ひとつひとつ、時系列で説明していきます。
①産後1週間~乳頭保護器
母乳が出ない原因のひとつに、赤ちゃんが乳輪全体をくわえられていないということがあります。
そのために乳首が傷ついて激痛に見舞われることに…。
まずはくわえることを成功させるため、乳首が傷ついたときに使う乳頭保護器をスマホでポチり。
産後1週間くらいから使い始めたのですが、これを装着することによってくわえやすくなるようで、成功率がアップしました!
最初はコツが必要なのですが、次第に慣れていき、舌の力もついてきたようです。
②産後1週間~乳頭吸引器
その名の通り、乳首を吸引する乳頭吸引器。これも産後1週間くらいから使い始めました。
超アナログですが、物理的に乳首を引っ張り出し、赤ちゃんが乳首を吸いやすくなりました。
後から知ったことですが、乳管を開く効果もあり、出産前(30週~35週)から使っておくとスムーズにおっぱいが出やすくなるそうです。
…もっと早く知りたかった!
③産後2週間~母乳外来
2週間ほど母乳と1日2回ほどミルクをあげていたのですが、検診の結果体重が減ってしまっていました…。
そんな気はしていたけど、いざ数字で見てみると相当なショックでした。
自分の「完母で育てたい」というエゴで体重を減らせてしまったことをとても後悔しました。
自分の母乳がどれくらい出ているのか、ミルクをどれだけ足してあげればいいのかをちゃんと知りたくて、産院にある母乳外来を利用してみました。
母乳外来では授乳時の姿勢の指導、くわえさせ方の指導、おっぱいマッサージ、母乳量の測定をしてもらいました。
この時の母乳量は両方で30ccほど。どうりで体重が減るわけです…。この日から頻回授乳とミルクを頑張ることを決意したのでした。
④産後3週間~頻回授乳
頻回授乳っていったい何回くらい?って思いますよね。
私の場合、最高で1日12回ほどでした。24時間で割っても2時間に1回です。
ミルクの時間、そして次に書く搾乳の時間も含めると、起きてる間はほとんど授乳していたような気がします。
少しでも泣いたら授乳!授乳してる間は泣かないから楽!とまで思えるようになりました。
この境地に達したおかげか、授乳があまり辛くなくなり、母乳もよく出るようになったと思います。
⑤産後3週間~搾乳器
母乳量を増やすには、脳に「母乳もっといるよ!」と解らせないといけません。そのために授乳後、搾乳器でも母乳を吸い出すことにしました。
(ちなみに搾乳器は絶対自動のものがいいです。手動だと、手首が死にます…)
絞りすぎると今度は赤ちゃんが吸うときに母乳の製造が間に合わないので、左右10分ずつくらい、長時間はやらないように気を付けました。
同様に、ミルクも飲ませすぎると赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなってしまうので、ミルクの量は多くても60ccほどに抑えていました。
その結果、3週間の検診ではばっちり体重が増えていました。
⑥産後4週間~ハーブティー
体重は増えていたものの、まだまだ母乳の出が心配でした。
体の中から改善できる方法を探したところ、母乳の出がよくなるハーブティーを見つけたのでポチリ、飲んでいました。
水分補給の意味でも、ホッとする時間を作る意味でも、飲んでよかったと思います。
授乳のときに「シャー、ゴクリ」という音が息子の口から聞こえてくるようになりました。
そして挑んだ1ヶ月検診
1ヶ月検診の結果、体重は産まれたときから500グラムしか増えていませんでした…。
3週間で順調に増えていたのでミルクを減らしすぎたのが原因だと思います。
そしてこのときにまた母乳外来に行って母乳量を量ってもらったところ、両方で90ccに増えていました!
頻回授乳を頑張って良かったと思えた瞬間でした。
1ヶ月検診~そして完母へ~
生後1ヶ月を過ぎたあたりから、私の育児日記から母乳に関する悩みが消えました。
息子の睡眠時間も増えて、ミルクの回数も減って、随分と楽になったからだと思います。
吸う力が強くなってきて、授乳の時間もグッと短くなりました。
生後1~2ヶ月はあまり神経質にならずに、息子の様子を見てミルクを1~3回足すくらいになり、2ヶ月の頃には1回もミルクをあげずに完母になることができました(正確には生後56日)
めんどくさがりの私にとって、ミルクから解放されたことは最高に嬉しかったです!
そして生後3ヶ月前に新生児訪問があったのですが、そのときに体重を量ってもらい、きちんと体重が増えていることが確認できました。
来てくれた保健師さんが母子手帳を見ながら「これだけミルクを飲んでたのに、よく完母に移行できましたね!頑張ったんですねー!」と言ってくれて、嬉しくて嬉しくて、泣きそうになりました。
そのときの母子手帳には「おっぱいで発育十分」の文字があり、見るたびに誇らしい気持ちと、頑張って良かったという気持ちで胸がいっぱいになります。
母乳育児のダイエット効果は?
ちなみに、ここまで私が母乳育児をやりたかった理由の1つは「母乳育児は痩せる」という話を出産前から聞いていたからです(ヨコシマ)
結果…
…
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……………
痩せませんでした\(^o^)/
なので、ダイエットのためにどうしても母乳で育児がしたい!というお母さんは、ちょっと考え直したほうがいいかも知れませんw
実際母乳をあげて痩せたというお母さんも周りにいるので個人差はあるのだと思いますが、結果論として「母乳をあげてたから痩せた」ということになっているだけで、ミルクでもそのお母さんは痩せてたかも知れないですしね…。
まとめ
最初は頻回授乳+ミルクの調合、その他のお世話で寝る間もほとんどなくメチャクチャしんどいですが、そのあとドンドン楽になってきます。
赤ちゃんがおっぱいを飲む姿は最高にカワイイですし、慣れると授乳タイムは何もしなくていい楽チンタイムに変化します!
まずは3ヶ月、赤ちゃんと一緒に頑張ってみませんか?私が応援しています!
…あ、休息を取ることをお忘れなく。
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